国立薬物濫用研究所

米国国立薬物濫用研究所」という題で動画を作ってYoutubeにアップロードしました。

 

(1)「Volkow医師が、薬物と依存症の基礎について説明する」(Youtubeの動画)(ノラ・ボルコウ医師は、米国国立薬物乱用研究所の所長)
Dr. Volkow Explains the Basics of Drugs & Addiction – YouTube
「薬物の使用をコントロールできない状態が『薬物使用障害(依存症)』である。同じように薬物を使用していても、使用障害になる人とならない人がいる。例えばストレスに満ちた生活をしている人は、使用障害になりやすい。使用障害を治療することは可能である。しかし、完治することは困難である」

 

(一度脳が怠けることを憶えると、なかなか元には戻りません。水路付けです。あ酒を飲むだけでハッピーになってしまうのです。努力不要です。禁酒が達成されたとしても、完治したのではなく、酒を飲んでいない時間が長引いているだけです)

 

(2)「依存症は、処罰するのではなく、慢性疾患として治療すべきだ」(米国国立薬物乱用研究所、2021年5月)
Addiction Should Be Treated, Not Penalized | National Institute on Drug Abuse (NIDA)
「依存症は、性格の欠陥による病態ではなく、治療可能な脳の病気である。これについて、膨大な証拠が積みあがっているにもかかわらず、薬物依存症は処罰され続けている。薬物使用障害に対して処罰を行っても効果は無い。収監されると、以後の高等教育を受けられなくなり、就職にも悪影響が及び、貧困に直面する。今から5年前に、国連の総会で、193の参加国は、『薬物依存を、犯罪として処罰するのではなく、公衆衛生の問題として扱う』という方針を採択した。薬物依存症の治療には、科学を基盤とする高度な技術と、患者に対する共感が必要である」

 

(患者に対する共感というのは、仲良しということで、極楽ネズミ、ラットパークということでしょう。科学を基盤とするというのは、ドーパミンとかセロトニンの生理学を応用するということでしょう)

 

(3)「薬物使用と依存症を理解する:薬物使用の事実」(米国国立薬物濫用研究所)
Understanding Drug Use and Addiction DrugFacts | National Institute on Drug Abuse (NIDA)
「なぜ依存症になるのかを多くの人は知らない。多くの人は、モラルの欠乏や意志の薄弱さを考えているが、これは正しくない。薬物依存症は複雑な病気である。薬物は脳を作り変える。依存症は多くの害をもたらすにも拘わらず、その薬物を衝動的に求めて自己コントロールできない慢性的な病気である。薬を使い始めてから何回か使用すると、脳が変化し、自己コントロールが障害され、薬物を摂取しようとする強い衝動に逆らえなくなる。この脳の変化は持続的である。依存症は再発しやすい病気である。長い間、薬物を使用しなくても、簡単に元の状態に戻ることがある。どの依存性薬物も、脳の報酬回路に作用する。報酬回路をドーパミンであふれさせ、多幸感を生じさせる。正常の場合には食事や生殖によりこの状態になるが、異常の場合には薬物によってこの状態になる。この状態をくり返すと、報酬回路の反応性は低下する。これは耐性として知られている。摂取量が増える。脳の変化は、学習、判断、決心、ストレス、記憶、行動に影響を及ぼす。害があると分かっていても、やめることができない。

 

同じように薬物を摂取していても、依存症になる人とならない人がいる。依存症になりやすさに影響を及ぼす要因は、次のようである。
生物学的要因‥‥遺伝子、性、民族、他の精神疾患の有無
環境要因‥‥‥‥家族、友人、経済状態、一般的QOL
発達要因‥‥‥‥年齢

 

薬物依存症は、治療はできてコントロールはできるが、完治はしない。また予防は可能である。若い人が、薬物が体に悪いことを理解すれば、依存症になるリスクは低減する。教師、親、医療ケアの提供者は、重要な役割がある。

 

(4)「治療と回復」(米国国立薬物濫用研究所)
https://www.drugabuse.gov/publications/drugs-brains-behavior-science-addiction/treatment-recovery
「依存症をうまく治療しコントロールすることはできる」
「退薬症状‥‥イライラ、不眠、抑うつ、不安、その他」
「解毒‥‥短期的。治療‥‥長期的。解毒だけで治療を行わないと、再使用になりやすい」(アルコールにて一般病院に1ヵ月入院)
「治療として、薬物治療、行動療法、カウンセリングが行われる」
「薬物治療
オピオイド‥‥メサドン、ブプレノルフィンなど
ニコチン‥‥‥ニコチン置換療法、ブプロピオン、バレニクリン
アルコール‥‥ナルトレキソン(国内未発売)、ジスルフィラム(嫌酒薬ノックビン)、アカンブロサート」
「再使用時には、耐性が消えており、前回に使用した分量を摂取すると過量摂取になり、死亡することがある」
「薬物の再使用は、通常の回復過程の一部分である」(私の例、勝間さんの例、患者さんの例)
「再使用を防ぐ‥‥ストレスをもたらす引き金を避ける。薬物との遭遇を避ける」(身近に置かない)(禁煙中は酒席に行かない)

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カテゴリー: 依存症

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