幸福のセロトニン2

セロトニン2」という題で動画を作ってYoutubeにアップロードしました。

 

(1)セロトニン(Wikipedia英語版)
Serotonin – Wikipedia
「単細胞生物は、いろいろな目的でセロトニンを生産する。動物の消化管に寄生するある種のアメーバは、セロトニンを産生し宿主に下痢を起こさせて感染を広げる」
「セロトニンは植物も産生する。果物は、種を広範囲に蒔くために、下剤成分を含むことがある。植物のセロトニンは動物の消化管運動に影響を与える。セロトニンを最も多く含むのはクルミである(25-400mg/㎏)。次に多いのは、パイナップル、バナナ、キウイ、トマトなどである(3-30mg/㎏)。たいていの野菜は0.1-3mg/㎏のセロトニンを含んでいる」
「エビがセロトニンを注射されると、そのエビは優位の個体として振る舞う。オクトパミンを注射されると劣位の個体としてふるまう」
「セロトニンは、たいていの動物で神経伝達物質として機能する。ポジティブな出来事があると分泌される。例えば、食物の新しい供給源を見つけた場合とか、オスが繁殖相手のメスを見つけた場合である」
「セロトニンは、脊椎動物において、次のようなことに関与する。心血管系、体温コントロール、日周リズム、食欲、攻撃、性行動、感覚運動反応、学習、痛み感覚など」
「SSRIのような抗うつ剤は、セロトニンの再取り込みを低下させて、シナプス間隙のセロトニン濃度を高めて、セロトニン神経を作動しやすくする」
(上に記した訳を、日本語版Wikipedia「セロトニン」に加筆しました)

 

(2)「セロトニンを増やすための5つの方法」(Youtube動画)
・リラックスする活動(瞑想、ヨガ、マッサージなど)
・トリプトファンの多い食事(チーズ、サーモン、卵、バナナ、アボカド、ナッツ、ココア〇)
・身体的活動
・日光浴
・サプリメント(医師や栄養士の指示によるもの)

 

(3)「ホルモンは、いかにして我々の心と体に影響を及ぼすか」(Youtubeの動画)
・ドーパミン:喜びと報酬のホルモン。「もっともっと」。アルコールやドラッグなどでもドーパミンは増加する。
・セロトニン:幸福ホルモン。良い気分になるホルモン。少ないと、不安、抑うつ、怒り。90%は消化管にある。消化吸収に重要。記憶にも関与。
・オキシトシン:愛情とスキンシップのホルモン。多いとストレスに強くなる。孤立したり疲れたりストレスが溜まる時は、オキシトシンは少ない。

 

(4)「セロトニンと脳」
doi:10.1016/S0074-7742(06)77002-7 (vcu.edu)
「単細胞生物のような最も原始的な生命体において、セロトニンは細胞の酸化をコントロールしている。セロトニンのインドール環が光エネルギーを取り込み、それを生物的エネルギーに変えて、電子の喪失(すなわち酸化)を行っている」
「細胞内で、セロトニンは、強力な抗酸化物質として作用する」

 

(5)「植物のセロトニン」
Serotonin in Plants: Origin, Functions, and Implications – ScienceDirect
「植物のセロトニンの機能は、植物成長のコントロール、光合成、生殖、ストレス対応など多岐にわたる」

 

(6)「進化を通じてのセロトニン」
Serotonin through Evolution | (wordpress.com)
「セロトニンの機能
・記憶
・学習
・不安
・攻撃
・食欲
・睡眠
・社会性
・呼吸
・気分
・運動
・依存
このように機能が多い理由の一つは、多くの異なるレセプターがあることである」

 

「セロトニンの多寡が影響する疾患(セロトニンが↓の時、↑の時)
・うつ病(セロトニン↓)
・アルツハイマー病(中枢性コリン作動性神経↓、セロトニンはコリン作動性神経にも作用する)(糖尿病、うつ病が危険因子)(腸内細菌)
・統合失調症(セロトニン↑、ドパミン↑、その他)
・不安症
・摂食障害(藤田先生)
・イライラ腸症候群
・パニック障害
・ハンチントン病」

投稿日:
カテゴリー: 依存症

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