「健康的な食事法」という題で動画を作ってYoutubeにアップロードしました。
(1)「血糖値のコントロールのための健康的な食事法」(ハーバード大学)(2021.2.15)
「糖尿病のある人にとっての健康的な食事は、一般的な人にとっての健康的な食事と、さして変わるものではない。米国糖尿病協会は、一般の人のために推奨された食事ガイドラインを採用している。すなわち、野菜、果物、全粒穀物、豆、低脂肪食品を中心とした食事である」
「糖尿病のある人のうちほとんどの人は、炭水化物を総エネルギーの45~55%ほど摂取すべきである。理想的には、その炭水化物を野菜、果物、全粒穀物から摂るのが良い。そして、精製した炭水化物から摂るのを避けるべきである。白いパン、パスタ、白米は、キャンディや砂糖飲料と同様に、血糖値の鋭い上昇と下降をもたらし、血中の中性脂肪の濃度を高める」
「食物繊維には不溶性と水溶性の2種類がある。不溶性食物繊維は全粒穀物に多く含まれる。水溶性食物繊維は豆、オート麦、果物に多く含まれる。特に、水溶性食物繊維は、インスリン感受性を改善させる」
(上記は米国糖尿病協会の話です。英国糖尿病会も、糖尿病の人向けの食事として、英国政府の一般の人向けの食事プランEat Wellを推奨しています。両国政府も両国の糖尿病協会も、糖尿病の人に低糖質食を推奨していません)
(2)「60以上の食品におけるグリセミック・インデックス値」(ハーバード大学)(2020.1.6)
(グリセミック・インデックスは、その食品を食べたときに血糖値(血液中のブドウ糖の値)が上昇する速さを、ブドウ糖を食べたときと比較した値です。表のスイカのGI値76は高い値ですが、スイカには多くの水分が含まれているので、スイカのグリセミック・ロード(繊維を除いた炭水化物の総量)はあまり高くありません。表のブドウ糖のGI値は、最も高い値103ですが、砂糖のGI値65はやや低く、果糖のGI値15は非常に低い値です。果糖は、肝臓で中性脂肪に変化し、肝臓におけるインスリン抵抗性を引き起こすなど、健康に悪い影響を与えます。グリセミック・インデックスが役に立つのは、でんぷんを多く含む食品の比較です。例えば白米と玄米の比較です)
(3)「炭水化物と血糖値」(ハーバード大学)
「グリセミック・インデックスGI値の70以上は高い値であり、55以下は低い値である」
- 玄米を精米して白米にすると、GI値は上昇する
- 白米を粉にして米粉にすると、GI値は上昇する
- 繊維の含有量が少なくなると、GI値は上昇する
- 果物が熟すと、GI値は上昇する
(4)「良い食事は不安の管理に役立つ」(ハーバード大学)(2018.3.14)
「砂糖は不安症状を増す。アルコール、タバコ、カフェインも不安症状に良くない」
「十分な野菜、果物、脂肪の少ない肉、豆、良い脂肪などの『バランスの良い食事』が勧められる」
「食事の変更は、主治医と相談して行う」
(重要なのは、食事と運動です。主治医と相談して行って下さい)